2017-06-19 12:20 | カテゴリ:舞台
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観てきました。
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全身で歌いコージを演じるヤスくんに感動しました(*^^*)。
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詳しい感想は続きから。
ネタばれありありだと思うので、お気を付け下さい。
いつもながら記憶に頼っているので、あいまいな部分も多々あると思いますが、雰囲気だけでも感じてもらえれば嬉しいです。

拍手ありがとうございます。
いつも励みにしています(*^^*)。

ステージは黒い幕で閉じられていて、開演と同時に、そこに白い雪が降り続く様子が映し出され、舞台の袖から、おばあさんと金貸しの2人組が現れ、取り立て金の金額が借金の利子だけだということをののしりながら、取立人は去り、おばあさんが歩いていく先に、駅のホームがあって、そこに、ヤスくん演じるコージが座っています。
そして、コージにスーツのジャケットを渡すおばあさん。
コージは、お金の心配をしながらも、おばあさんに夢を語ります。
で、コージは、全編を通して、ほぼ、津軽訛りなんですけど、これが、全然違和感がなくて、本当に、東北から上京してきた純朴な青年という感じがしました。

舞台は変わって、東京。
スーツ姿のサラリーマンやOLらしき人物が行き交う中で、コージが、たくさんの取り巻きや弟子を従えた北野波平に、弟子入りを願い出るものの、けんもほろろに追い払われようとします。
そこへ、北野の元弟子で、財布泥棒をして破門になったオキナワが現れ、歌だけでも聴いてあげればと、助け船を出してきます。
コージは意気込んで歌い始めるものの、みんなに見られていることで、途中で声が出なくなり、結局、弟子入りは失敗。

コージは、オキナワが根城にしている、ホームレスのような人達が溜まり場にしているような場所、「みれん横丁」に連れていかれます。
この「みれん横丁」のセットは、まさに昭和の裏路地って感じでした。
そこで、毒見に、何の肉か分からないような串焼きを食べさせられたりするコージ。
すると、そこへ、ウクライナから不法滞在をしているストリッパーのテレサが担ぎ込まれてきて、結構、きわどいシーンもあるんですけど、続いて、やくざが現れ、小屋から逃げ出したテレサを連れ戻そうとします。
みんな、やくざを怖がる中、1人、テレサを助けようと立ち向かうコージ。
やくざに殴られて、おばあさんから貰ったスーツのジャケットに唾を吐きかけられ、謝れと言って、ここでも歌おうとするんですけど、やっぱり歌えなかったんじゃなかったかな…。
結局、テレサは連れ戻されてしまいました。

で、前後があいまいなんですけど、この辺りで、ストリップ小屋の更衣室のセットで、テレサをはじめとする不法滞在の外国人が、不当な扱いを受けながらも、母国の家族の為だったりで、嫌でも働かなくちゃいけないという状況になっているという場面と、「みれん横丁」に、流しの大野さんがやってきて、ホームレスのような人達が、なけなしのお金を集めて、歌を歌ってもらおうとする場面があって、そこで、オキナワが、大野さんから、お金をくすね、コージを連れて、ストリップ小屋へと出向き、そこで、テレサと再会。
実は、その小屋は、ストリップだけではなくて、売春もやっていて、客がオークションでストリッパーを買うというシステムを目の当たりにしたコージは、お金もないのに、テレサに、高額の値を付けようとします。
そして、コージにお金がないことが分かると、テレサが、自分でお金を出すと言い出し、その場が混乱に巻き込まれるんですけど、この辺りで、コージとテレサが惹かれあっていく様子が、演歌とも絡めて、上手く描かれているなあと思いました。

場面は変わって、場末のスナックといった風情のお店がステージに現れ、そこで、客の要請に応えて歌う大野に、コージは弟子にしてほしいと頼み込み、オキナワと2人で、流しの修業を始めます。
一方で、コージは、工事現場の仕事を紹介してもらい、その現場で、同僚のストリッパーと買い物に出かけていたテレサと、再び、偶然に出会い、その同僚の協力を得て、顔を合わせるようになります。
この時の2人は、なんだか微笑ましいというか、見つかるといけないという緊張感がありつつも、ほっこりした空気が流れているようでしたし、同僚のストリッパーとのやり取りに、クスッとさせられるような場面もあって、面白かったです。

しかし、ストリッパーたちは、巡業に出されることになって、コージとも会えなくなるとなったテレサの為に、同僚達が「みれん横丁」に誘導して、テレサを逃がそうとするんじゃなかったかな…。
で、確か、ここで、コージが、渾身の「命くれない」を歌って、舞台から降りて客席の通路を、テレサの手を取って逃げて行き、「みれん横丁」の仲間達が「命くれない」の合唱で、それを見送るというところで、一幕の終わりだったと思います。
その合唱は圧巻で、幕が閉じても、少し余韻が残る感じが良かったです。

20分の休憩をはさんで、2幕は、盆踊りの櫓の前で歌うコージとオキナワの場面から始まります。
それは、師匠の大野が取ってきた営業で、カラオケの台頭で、流しの仕事が減ってきた事を嘆きながらも、ギャラをピンはねする大野。
一方で、コージは、テレサとオキナワと一緒に、狭いアパートで暮らし始めていて、テレサも、コージの為に、食品工場のアルバイトを始めていました。

実は、コージとオキナワは、大野に内緒で、デビューする為のコンテストに出場していて、なかなか結果が出せないままでしたが、ある日、芸能プロのマネージャーから、コージに、デビューしてみないかという声がかかります。
喜ぶコージとオキナワでしたが、デビューできるのはコージだけということが分かり、オキナワは、コージの前から姿を消すことにします。
で、この時、オキナワは、アパートから出ていく為に、ギターケースに、私物を入れて、出て行こうとして、私物がギターケースに収まってしまうことを嘆くんですけど、ここのくだりが切なかったです。
そして、テレサも、食品工場での仕事が上手く出来ず、不法滞在していることもネタにされて、上司から、身体の関係を迫られてしまいます。

そんな状況の中でも、コージは、ボイストレーニングを始めるんですけど、ここの場面が、ステージが3分割になっているような感じで、レコーディングスタジオのようなセットで歌うコージの歌声と共に、借金の取り立てとかをして荒れた生活を送るオキナワの場面と、上司をホテルに行くものの、やっぱり逃げ出して追いかけられるテレサの場面が、同時進行になっていて、まるで映画を見ているような感じがして、すごかったです。

しかし、実は、コージはソロデビューではなくて、元アイドルで39歳の売れない歌手であり、マネージャーの愛人らしい寺泊行代とのデュエットだということが分かります。
しかも、行代のやる気がない感じに戸惑うコージ。
一方、テレサに、何故、一度も抱いてくれないのかと言われたコージは、テレサを押し倒したものの、オークションをしている声が頭をよぎってしまい、上手く抱くことが出来ず、テレサの「私、汚い?」という言葉にも、「情けない。」と言うことしかできませんでした。
でも、「お前の今も未来も全部抱きしめてやる。」という言葉と共に、二人は遂に、結ばれます。

ところが、翌朝、というか、ステージが暗転して、明るくなると、コージだけが布団に寝ていて、警察官が二人、部屋の中にいたので、ちょっとびっくりしたんですけど、世間話をのんきにしていて、コージが目を覚ますと、「あ、起きた。」って言う感じが、その場の緊迫感とは裏腹な感じがして、面白かったです。
びっくりするコージの元へ、外から戻ってくるテレサ。
実は、警察は自分が呼んだというテレサ。
自ら、不法滞在を自首して、テレサは、連行されてしまいます。

しかし、オキナワもテレサもいなくなってしまった失望から、自分を奮い立たせたのか、コージは、より一層、ボイストレーニングに励み、おばあさんから貰って、ずっと着ていたスーツも脱ぎ捨て、やめるように言われても、決してやめなかった津軽訛りも、標準語に変えて、デビューに備えます。
ところが、スポンサーで、そのデュエット曲のタイアップCMが決まっていた会社の社長との宴会の席で、コージは、邪魔者扱いをされ、結局、怒らせてしまって、帰ってしまった社長を追いかけて、殴ってしまい、デビューの話は、なくなってしまいます。

一方、オキナワは、あまりにも無謀な乱暴をやり過ぎて、その仲間からも弾き出されてしまい、北野に恐喝まがいの行為を働いて、自宅の座敷牢のような所に、監禁されてしまいます。
そして、テレサは、警察の不法就労をさせているグループの摘発に協力するものの、強制送還が決まります。

流しの大野も、カラオケの台頭で、ますます仕事がなくなり、仕事を探して、「みれん横丁」にやってきます。
そこには、コージの姿もありました。
そこへ、やってくる北野。
実は、北野と大野は、以前、ライバルだった時期もある顔見知りでした。
北野は、オキナワが、座敷牢で、暇にまかせて書き上げた曲を持ってきて、コージに歌うように言いますが、コージは、それを断固拒否します。

そんな中、元から決まっていた、アイドルグループの前座の仕事をやることになったコージ。
天候が悪く、雨が降りそうな中、コージが出ていくと、アイドルグループのファンから、大きな帰れコール。
それでも、謝りながら、カラオケの1曲目に入っていた曲ということで、「星影のワルツ」を気持ちを込めないまま歌うコージ。
そこへ、強制送還される前にということで、許しを得て、警官と共にテレサがやってきて、今の歌は心に響かないということを、コージに訴えます。
時間が来て、テレサが連れていかれようとする中、オキナワも現れて、コージにギターを手渡し、自分の作った曲「俺節」を歌うように促します。
アイドルファンが空き缶を投げ入れる中で、ギターを弾きながら歌い始めるコージ。
土砂降りの雨も降ってきて、ずぶ濡れになりながら、「俺節」を絶唱するコージ。
この場面が、本当に迫力があって、全身全霊を込めて歌っているのが分かって、素晴らしかったです。
やがて、感情は、大きな拍手に包まれます。
そして暗転。

明るくなると、「みれん横丁」の仲間が3人くらいで、拾ってきた新聞を読んでいるものの、コージの名前がないことに落胆します。
ゆっくりと、色んな場所から同じように、新聞を読みながら、仲間が集まってきて、最後に、コージとオキナワが現れて、幕。
生きる為の、自分の居場所とか、仲間とか、そういうのを考えさせられるような終わりでした。
ハッピーエンドではないんだろうけれど、ある意味、ハッピーエンドなのかなあと、そんな気がしました。

カーテンコールは3回。
スタンディングオベーションの中、挨拶こそありませんでしたけど、幕を両手で押し上げるような仕草を見せたり、「みれん横丁」のテーマだったのかな…キャスト全員で肩を抱くようにして歌う姿が、とても素敵で、とっても良い関係性のカンパニーなんだなあというのが伝わってくるようでした。

とにかく演出も舞台装置も凝っていたし、登場人物も多くて、パンフレットを見ると、1人で何役も演じている人がめちゃめちゃ多くて、着替えだけでも大変だと思うし、すごいなあって思いました。
できれば、もう一度、観てみたかったなあって思えるお芝居でした。

ヤスくん、とても素晴らしい時間をありがとう。
大阪公演も、怪我なく無事に終えられるよう、成功をお祈りしています。
そして、またいつか、ヤスくんの演技が見られる日が来ることを、願っています。
【ジャンル】:アイドル・芸能 【テーマ】:関ジャ二∞
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