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2007.11.27 (Tue)

ありがとう。

∞とは、直接、関係のない話です。

【More・・・】

ある所に、山登りがとても好きな登山家がいました。
ある時、登山家は、とても好きな山を見つけました。
その山は、以前は人気があったものの、いつしか荒らされて、登山道さえも分からないようになっていました。
だけど、登山家は、どうしても、その山に登りたいと思い、山を切り開き、やがて頂上に辿り着き、そこへ、小さな山小屋を建てました。
当初、すっかり忘れ去られていたその山に登ってくる登山者は、そう多くはありませんでしたが、登山家は、時折、訪れる人たちと、好きな山話に、花を咲かせていました。
ところが、やがて、山登りブームが来て、たくさんの人が山登りを始めるようになりました。
登山家が住む山にも、多くの人が登ってくるようになり、山小屋にも、たくさんの人が押し寄せました。
唯一の山小屋だったこともあり、登山家の山小屋は、その山では名が知られるようになり、どんどん大きくなっていきました。
しかし、中には、登山のルールもマナーも知らずに上がりこんでくる人もいて、登山家の心は少しずつ頑なになっていきました。
登山家の山小屋は、敷居が高くなり、登山家本人も、それを良しとするところがありながら、同時に寂しさも感じていました。
その一方で、登山家は、自分が一番最初に頂上に登ったという思い上がりからか、自分から他の登山者に近づくこともなく、周りに建ち始めた山小屋やテントを、ほとんど認めようとすらしませんでした。
何より、整備されて変貌を遂げていく山に、登山家は、どんどん魅力を感じなくなっていきました。
そして、とうとう登山家は、長く住み続けていた山小屋を閉鎖して、その山を降りていきました。
それからしばらくは、山のことは忘れるようにして、登山家は日常を過ごしていました。たまに思い出すことがあっても、遠くから山を眺めるだけの毎日でした。
そんな登山家が、再び山登りを始めようと思ったのは、とても魅力的な山脈を見つけたからでした。
その山脈は、すごく人気があって、たくさんの人が山を登り、たくさんの山小屋が建ち並び、たくさんのテントが所狭しと張られていました。
山への思いを捨てきれず、山の魅力に負けた登山家は、その山脈に、恐る恐る足を踏み入れてみることにしました。
そして、一介の登山者として山を登ることで、後から山を登ってくる人や山小屋に立ち寄る人の気持ちに気づかされ、山小屋に住んでいた当時の自分のことが客観的に見えるようになりました。自分の配慮のなさや思い上がり、勝手な思い込みを、思い知らされました。
それでも、山への思いが強まった登山家は、その山脈の中に、とても気になる山を見つけ、片隅に小さなテントを張って住み始めました。たくさんの山小屋やテントに紛れ込むようにして。
今、登山家は、のんびりと自由に、好きな山を眺めながら、毎日を過ごしています。もともと人見知りの性格から、なかなかテントの外へ出て行くことはできないものの、時折、こんな小さなテントでも、見つけて訪れてくれる人に、喜びと感謝を感じながら・・・。

これは、フィッ・・・ふぃ・・・ふぁっくしょん・・・です(笑)。
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